人事制度の未来を語る

日本の未来を明るくするために、人事制度コンサルタントである私に何ができるかを探求したいと思います。

2022-01-01から1年間の記事一覧

自己申告型給与制度の導入企業さまの声

自己申告型給与制度/ノーレイティング型人事制度の設計・運用のお手伝いをさせていただいた木村石鹸工業さまにインタビューした記事を、当社サイトにアップしました。 木村社長さまの組織観・人間観に、心から共感しました。 組織のマネジメントに関わる皆さ…

12期の納税を終えて感じること

先ほど、前期(12期)の納税をしました。 わずかですが(当社にとっては大きな額ですが)、納税というカタチでも社会に貢献できることを嬉しく思います。 創業してしばらくは役員報酬を払うこともできず、「もうダメかも」と思うこともありましたが、『生き…

人事制度が対話の逃げ道になってはならない

経営者さんのなかには、社員さんが給与の話をしてくることを快く思わない人が意外にたくさんおられます。 お金の話はストレスがかかりますが、人事制度/給与制度が自動的に解決してくれることを望んでも、それは不可能です。 聖域をつくらずに、本音で対話を…

人事制度が管理職にムリをさせている

従来型の人事制度では、管理職は「完璧」な人事評価を求められます。 人事評価の結果が、昇給額や賞与額に反映されるので、管理職の人事評価が不適切ならば、昇給額や賞与額も不適切になるからです。 しかし、人が人を「完璧」に評価することなど不可能です…

人件費の常識を変える

人事制度の多くは、人件費を「コスト」とみなして設計されています。 会社と社員さんがパートナーになるのは、人件費をコストとみなす常識を変える必要があると考えています。 ikigai-lab.jp

とんでもない自己申告にどう対応するか?

自己申告型給与制度という、社員さんが自分の給与額を申告する人事制度のお話をすると、「とんでもない給与額の申告が出てきませんか?」というご質問をいただきます。 たしかに、そういう申告は出てきますが、その時の対応が、会社と社員さんが真のパートナ…

給与や働き方を自分で考えることに意味がある

自己申告型給与制度という取り組みをしていると、いろいろなご質問をいただきます。 そのなかには「自分で給与を決められないのでは?」というものがあります。 私も、難しいテーマだと理解していますが、給与や働き方を自分で考えることに意味があると考え…

給与を自己申告にするデメリット

当社では、社員さんが自分の給与決定に直接的に関わる自己申告型給与制度の設計サポートをしていますが、あらゆる施策にはメリットとデメリットがあります。 よくいただくご質問から、自己申告型給与制度のデメリットについても触れたいと思います。 ikigai-…

従来の人事制度は民主的ではない

当社のノーレイティング型人事制度、特に自己申告型給与制度をご導入いただいた経営者さんからは、 「自分の価値観に合う人事制度に、やっと出会えました」 とおっしゃっていただくことがあります。 社員さんをコントロールしたいわけではなく、社員さんとパ…

人事制度の公平性には2種類ある

人事制度に対して「公平であるべきだ」という考えがありますが、公平性には2種類あって、どの公平性を追い求めるかで人事制度の方向性が変わります。 人事制度の公平性について、ブログに書きました。 ikigai-lab.jp

人事制度が抱える根本的な問題

人事制度に不満があるという社員さんの声を聴くと、多くの会社が「評価者(管理職)の評価スキルを高める」ことが必要だと考えます。 しかし、それでは根本的な問題解決には至らないと私は考えています。 なぜなら、人事制度の根本的な問題は「誰が・どんな…

公平な人事評価というワナ

人事制度の世界では、給与への不満の原因は「評価への不満」という通説があります。 そしてその考え方のもとで、人事制度の公平性/客観性を高めるための取り組みがなされていますが、私はそれでは根本的な解決にはならないと考えています。 この点について、…

給与を自己申告にする意義

自己申告型給与制度という、社員さんの自己申告で給与を決めていく仕組みを当社では取り組んでいますが、その意義について、ブログに書きました。 ikigai-lab.jp

人事制度の方向性を決めるポイント

人事制度に課題を感じる時というのは、ほとんどの場合は社員さんに変化を求めたい時なのだと思います。 社員さんの現状をもとに人事制度の方向性を決めるときに、気をつけておいた方がよいと感じるポイントをブログに書きました。 ikigai-lab.jp

経営者さんの欲求が人事制度の方向性を決める

どんな人事制度を採用するかは、経営者さんがどんな組織を創りたいかによると思いますが、 目指している組織像と、採用している人事制度の方向性が合っていないと、やはりうまくいかないと思います。 なぜ、目指している組織像とは乖離した人事制度を採用し…

社員さんの自発性を阻害する原因

人はだれしも「自分で決めたい」という欲求を持っていると思いますが、会社のなかで自発性を発揮できていない社員さんもいらっしゃるのではないでしょうか。 また、ほとんどの経営者さんは、社員さんに自発的に仕事をしてほしいと願っていると思いますが、う…

「社員の自発性に任せてよいのか」という疑問

社員さんの自己申告で給与を決めるというお話をすると、「そんなことして大丈夫?」というご質問をいただきます。 何かの施策をするときには、それに伴うリスクは考えておく必要がありますが、 この疑問が湧き上がる根っこにあるご自分の価値観を内省するこ…

アメとムチによる人事制度のデメリット

人事制度などのマネジメント手法の方向性は、ノーレイティングやティール組織に代表される社員さんの自発性を開放する手法と、 それとは逆に社員さんを管理/統制する手法の、大きく2つに分かれます。 社員さんを管理/統制する手法のデメリットについて、私の…

マネジメントという「アメとムチ」

私が従来型の人事制度の設計コンサルティングをやめて、「点数をつけない(ノーレイティング)」「給与を自己申告する」という人事制度を始めたのは、 他者からの力によって「働かされる」という強制力を、どうやったら無くしていけるかという問題意識からで…

目指す組織像と手法のミスマッチが起こっている

人事制度などの取り組みは、何かの目的のために実施する手法です。 目的が違えばとるべき手法も違うはずなのですが、社員さんが主体的に働ける企業にしたいのに、社員さんへの管理/統制を強化している企業さんも見受けられます。 これは完全に、目的と手法の…

組織は何のためにあるのか?

「組織は何のためにあるのか?」という組織観の違いによって、経営者さんと社員さんの双方が疲弊するのか、あるいは双方が生きがいを感じて働けるのかが分かれるように感じます。 そのことについて、ブログに記事を書きました。 ikigai-lab.jp

創りたい組織像で人事制度が変わる

人事系のサービスにもいろいろありますので、「どれが良いですか?」というご質問もいただくことがあります。 私なりの考えをブログに書きました。 というか今回はプロローグみたいなもので、このテーマで何回か書きたいと思っています。 ikigai-lab.jp