何が物足りなかったのか
前回からのつづきです。
社員さんに点数をつけない人事制度、
今でいうノーレイティング型人事制度を始めた当初は、
給与は年功的に上がっていく仕組みにしていました。
社員さんからの「ウケ」は良かったので、
悪くはないアイデアだったと思いますが、
どこか物足りなさを感じていました。
どんな物足りなさかというと、
「臭いものにフタ」をしているような感覚でした。
給与という、不満の材料になりやすいテーマについて、
当たり障りのない解決策を選んだような・・・
私は自問自答していました。
『本当にこのやり方で「生きがい」をつくれるのかな?』
生きがいが高まる条件とは?
「生きがい」とは何なのか?
「生きがい」が高まる条件の1つとして、
『自分で考えて自分で決める』ということが大切だと考えています。
給与が年功的に上がっていく仕組みのなかには、
「自分で決める」という要素はどこにもありません。
そこでふと気づいたのは、自分が、
「給与は会社が決めるもの」という固定観念に囚われている
ということでした。
そして、生まれたアイデアが、
『給与額を社員さんご本人が決める』
ということです。
このアイデアが生まれた背景には、
私の個人的な体験もあるのですが、それは次回にします。