人事制度の未来を語る

日本の未来を明るくするために、人事制度コンサルタントである私に何ができるかを探求したいと思います。

1on1が成功するポイントを解説します

人事評価を行わない人事制度であるノーレイティングでは、人事評価面談は必要なくなります。

その代わりに、部下の成長をサポートするための1on1が大切な役割を持ちます。

ノーレイティングにおける1on1について解説しました。 

 

【1on1が成功するポイントを解説します】

人事評価を行わないノーレイティングという人事制度では、1on1がとても大切な施策になります。

今回は1on1を成功に導くポイントについてお伝えします。

 
■1on1の目的

「成功」というあいまいな言葉を使いましたが、1on1における成功とは何かをまず定義しておきたいと思います。

どんな施策も目的がありますが、1on1の成功とは「目的が達成されること」です。

1on1の目的は、それぞれの組織の課題によって多少は違ってくるとは思いますが、共通するところでは下記の2点になると思います。

・部下のモチベーションが高まる
・部下のパフォーマンスが向上する

1on1を定期的に実施することで、部下のやる気が高まり、仕事上の目標達成や生産性の向上が実現することを、ここでは1on1の成功と位置づけたいと思います。

 
■1on1が成功するポイント
 
前回の記事でお伝えしましたが、「心理的安全性が高まる」ことが1on1の大きなメリットです。

心理的安全性が高まると、失敗を恐れずに高い目標にチャレンジできるようになったり、新しい取り組みをスタートできるようになったり、うまくいかなかったことを学習の糧に活用できるようになったりします。

それが一人ひとりの成長につながり、パフォーマンスの向上をもたらします。

心理的安全性が高まる1on1のポイントとしては、以下のようなことが挙げられます。

・上司が、「自分も正解を持っているわけではない」ということを率直に伝えている。
・上司が、部下の失敗を責めることなく、学習のプロセスと捉えている。
・上司が、自分と違う意見を尊重する姿勢を示している。
・上司が、部下からの率直な意見(苦言も含めて)を歓迎する姿勢を示している。
・上司が、部下に対して上司自身の考えを率直に伝えている。

要は、大切なのはテクニックではなく、上司としての「あり方」が大切になります。

上記のような心の「あり方」が、上司と部下の間に信頼関係を築いていきます。

 

生きがいラボブログから引用